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親知らずを抜いたのが原因?抜歯後に気をつけたい顎関節症

親知らず

親知らずの治療では主に抜歯を行いますが、抜歯したあとにさまざまな症状にさいなまれることもあります。たとえば顎が痛んだり、口がうまく開けなくなったりということが考えられます。こうした症状は麻酔などの影響で起こっていることもありますが、その場合は一時的なものであるため長期間続くことはありません。

しかし、なかには一向にその症状が治まらず、長い間、顎の痛みや口の開けにくさを感じることもあるのです。このような場合、もしかすると顎関節症が原因かもしれません。今回は、親知らずの抜歯によって起こる顎関節症についてご紹介します。

■顎関節症とは?
そもそも顎関節症とはどういうものかというと、前述のように顎が痛くなったり口がうまく開けられなかったり、顎がかくかく鳴ったりする症状が現れる病気です。これら3つの症状は顎関節症の3大症状ともいわれているもので、こういった症状が出ている場合は病院を受診するようにしましょう。

顎が痛くなる、口がうまく開けられない、顎がかくかく鳴る、という症状だけを聞くと、それほど深刻な病気には思えないかもしれません。実際、軽度の場合は自然に治ってしまうこともあります。しかし、重度の場合は、口が開かなくなるなどして手術が必要になるほどの病気であるため、軽視することはできません。20代から30代にかけて発症することが多く、また男性よりも女性のほうがかかりやすい病気です。

■親知らずが原因の顎関節症
親知らずの抜歯のあとに顎関節症になることはありますが、抜歯した人全員が顎関節症になるというわけではありません。親知らずを抜歯しても、顎関節症と無縁の人もいるのです。親知らずが原因で顎関節症になるのは、どういった場合なのでしょうか。

親知らずが原因で顎関節症になる場合、そのほとんどが異常な生え方をした親知らずを抜歯したことで引き起こされます。親知らずは正常に生えることもありますが、現代日本人は食生活の変化から顎が小さくなる傾向にあり、歯の本数と顎の大きさが合わないことから異常な生え方をすることも多いものです。こうした異常な生え方をした親知らずは、顎の骨のなかに一部が埋まっていることもあります。そうした親知らずを抜くと顎の骨にも大きな影響を与えるため、顎関節症になってしまうのです。

■顎に痛みがなくても
前述したように、顎関節症は顎が痛い、口がうまく開かない、顎がかくかく鳴る、という代表的な症状があります。しかし、こういった症状が出ていなくても顎関節症になる可能性はあるのです。逆にいえば、その予兆をつかむことができれば、早い段階で顎関節症の治療を行うこともできます。

今回は親知らずの抜歯による顎関節症をご紹介していますが、抜歯する前から慢性的な肩こりや頭痛、腰痛などが起こっていた人は要注意です。そういった人は、顎関節症の疑いがあります。頭痛や腰痛は該当する場所だけが悪いわけではなく、噛み合わせが悪いことでも引き起こされます。この噛み合わせの悪さは、顎関節症の原因にもなるのです。そのため、慢性的な頭痛や肩こり、腰痛などがある人は、一度、顎関節症も疑ってみるべきです。

■違和感を放置しないように注意
顎関節症は重度になると手術が必要になるような病気であるため、放っておくことはできません。親知らずの抜歯後、長期間にわたって顎が痛んだり、口がうまく開けないと感じたりした場合には歯医者に相談しましょう。また、慢性的な頭痛や腰痛に悩まされているという人も、歯科矯正をすることで改善することができる場合があります。慢性的な頭痛や腰痛は顎関節症の兆候でもあるため、見逃さないようにしましょう。

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