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親知らずの周囲の歯茎が痛む症状「智歯周囲炎」

親知らず

親知らずは誰にでも生えてくるわけではなく、なかには1本も生えてこない人もいます。生えてくる場合でも正しい位置に生えてくるとは限らず、特に現代日本人は顎が小さくなっていることから傾いて生えたり、ほとんど埋没した状態で生えてきたりすることが多くなっています。

そんなふうに正しく生えてこなかった親知らずは、さまざまな症状を引き起こすことがあります。今回はそんな親知らずが引き起こす症状のひとつ、智歯周囲炎についてご紹介します。

■智歯周囲炎とは?
智歯とは、親知らずの正しい名前です。上下左右の一番奥の歯のことを指しています。智歯周囲炎はその名のとおり、親知らずの周りが炎症を起こしている状態なのです。前述のとおり親知らずはうまく生えてこないことがあり、たとえば、ほとんどが埋没した状態で生えてくることがあります。こういった生え方の場合、親知らずは歯肉に覆われてしまっているため、歯と歯肉の間に袋状の隙間ができてしまいます。この隙間に食べ物や細菌が入り込むことで炎症を起こし、痛みなどの症状が現れるのです。親知らずは一番奥の歯であることから扁桃や咽頭、咀嚼筋などに近く、そういった組織にまで影響を及ぼします。

■智歯周囲炎での主な症状
智歯周囲炎の症状は、主に3つの原因によって現れます。それぞれの場合でどのような症状が現れるのか、以下にご紹介します。

・歯茎の炎症
親知らず周辺の歯茎の炎症は、前述のように細菌が入り込むことによって起こります。この炎症によって引き起こされる症状は、智歯周囲炎の症状のなかでは最もポピュラーなものです。歯茎の腫れや頬の腫れ、奥歯の鈍い痛み、口をうまく閉じることができない、強く噛むと痛いといった炎症が直接的な原因になっているものもあれば、歯茎の異臭のように間接的な原因となっているものもあります。

・噛み合わせ
親知らずが正確に生えてこなかった場合、噛み合わせにも影響があります。不自然な位置に歯が生えてくるのですから、当然ともいえるでしょう。そして、この噛み合わせのトラブルが原因となって現れる症状もあります。噛み合わせが原因で起こる症状には、顎ががくがくする、噛み合わせの違和感などがあります。

・親知らずと下顎の根元の接触
親知らずの生え方はさまざまですが、外側に向けて生えてきた親知らずは下顎の根元、筋突起と呼ばれる部分にぶつかることがあります。この筋突起と接触することで、引き起こされる症状もあります。筋突起との接触で引き起こされる症状には、口が大きく開けられない、口を開けるときにひっかかりを感じる、などがあります。

■智歯周囲炎を放っておくと?
智歯周囲炎はその症状自体も見逃すことはできませんが、放っておくと別の症状を引き起こす可能性があります。炎症が顎の骨にまで及ぶと筋肉性開口障害になりますし、リンパ腺や扁桃腺が腫れてくることもあります。さらに炎症が広がると顔が腫れたり、発熱や呼吸困難を伴う口腔底峰窩織炎を引き起こしたりします。こういった症状を引き起こさないためにも、智歯周囲炎はしっかりと治療しましょう。

■おかしいと思ったら相談を
痛みや腫れといった症状があれば治療しようと思いますが、違和感程度であればさほど気にしないこともあります。しかし、前述したように別の症状に発展してしまうこともあるため、何か違和感があれば歯医者に相談してみましょう。

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