お役立ちコラム

顔の形や発音に影響!?親知らずの抜歯治療後の怖い話

親知らず

親知らずは、一番奥の上下左右に生える歯です。生えてきたら必ず抜かなければならないというわけではなく、横向きに生えてきたり歯茎の中に埋もれてしまったりして痛みや炎症が起きるようになったときや、ほかの歯に影響を与えるようになれば抜歯治療をする必要があります。

上顎にある親知らずの抜歯は痛みや腫れが少なく、処置にかかる時間もわずかなため、術後、特に心配をする必要はありませんが、下顎にある親知らずの抜歯は痛みや腫れが発生することが多く、複雑に生えている場合は手術しなければならないこともあり、術後も注意しなければなりません。親知らずを抜いたままにしておくと、顔の形や発音、体のバランスが崩れてしまうこともあるからです。ここでは親知らずの抜歯治療後、そのままにしておくと起こりうる症状についてご紹介します。

■奥歯の抜歯後、そのままにしておくと起こりうる症状
・噛み合う歯が伸びてくる
通常、歯は上下左右にあり、そこに留まっています。抜歯治療をして、奥歯の噛み合う歯がなくなってしまうと、今まで噛み合っていた歯が伸びてきます。また、歯だけでなく歯の下にある骨ごと動いてしまうこともあります。

・前後の歯が倒れる
抜歯治療をして奥歯がなくなると、その奥歯を補おうとするため、前後にある歯が倒れてきてしまうことがあります。歯が斜めになると、噛み合わせが悪くなるのはもちろん、汚れが溜まりやすくなるので虫歯や歯周病などの歯の病気にかかる可能性が高くなります。

・出っ歯になる
奥歯は、歯や顎を支える重要な柱の役割があります。抜歯治療によって柱がなくなってしまうと、噛み合わせが深くなってしまうため、前歯が徐々に出てきてしまいます。

・発音しにくくなる
抜歯治療によって奥歯がなくなると、その隙間から息が漏れてしまいます。ラ行の「ラ・リ・ル・レ・ロ」が発音しにくくなって、話し方が変わってしまうこともあります。

・胃腸に負担がかかる
奥歯がなくなると、噛む力の3〜4割が低下します。噛む力が低下することにより、きちんと食べ物を噛み砕くことができなくなり、胃腸に負担をかけてしまうことがあります。

・顔の形が変わる
片方の親知らずだけを抜歯治療した場合、残っている奥歯ばかりを使うようになってしまいがちです。片方の顔の筋肉だけを使用するようになるので、左右の顔が違って見えてしまいます。

・体のバランスが崩れる
顎は、奥歯と顎の関節によって位置が決まるため、奥歯がなくなってしまうことで、顎の位置が変わってしまうことがあります。抜歯治療を行うと顔の形が変わるだけでなく、体のバランスも崩れてしまう可能性もあるのです。

■抜歯後の治療法
上記で説明したような症状は、親知らずの抜歯治療をすれば必ず起こるというわけではありません。しかし、抜歯をしてそのままの状態にしておくと起こる可能性が高くなります。このような症状を引き起こさないためにも、抜歯後の治療法として、新たな根を作るためにインプラント治療を行ったり、ブリッジ治療を行ったりすることがあります。

・インプラント治療
インプラントは、人口歯根ともいわれるもので、その名の通り歯の根っこを作ります。見た目や感覚も自然ですし、噛む力も1割ほどしか低下をしません。だから、今までの自分の歯と同じような感覚で生活することができます。

・ブリッジ治療
ブリッジは、抜歯治療を行った後、前後にある歯を削り、橋のように繋げます。2本の歯を繋げ、3本の歯を作るのです。インプラントと同じく、違和感はほとんどなく、今までの自分の歯と同じような感覚で生活することができますが、土台になった歯の負担が過重になってしまうこともあるので注意が必要です。

抜歯後にどういった治療を受けるのが最適なのかは、人によって異なります。奥歯は人には見えない歯であるため、抜歯治療後、そのままの状態で放置をしてしまっている方もいるかもしれません。しかし、奥歯は柱となる重要な役割をしているため、1本なくなるだけでも体に大きな影響を与えます。信頼できる歯医者を探し、最後まできちんと治療を受けましょう。

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