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遺伝が原因?若年性歯周病

歯周病

日本人の成人の約8割は歯周病にかかっているといわれています。年齢別でみると、歯茎に炎症を起こしている人が最も多いのは、55歳〜64歳で、その率は84%を超えています。高齢者になるほど、歯周病になる率は減少しているのですが、それはすでに歯周病などの病気によって歯を失っている人が多いからです。このようなことから、歯周病は年齢を重ねるほどかかる確率が高くなるものだと思っている人がいますが、実は歯周病は若くてもかかる可能性があります。歯周病には、若年性のものも存在します。

■若年性歯周病とは
若年性と聞くと、どのような病気を思い浮かべますか?若年性認知症?若年性更年期障害?若年性アルツハイマー……?若年性とは、その名のとおり年齢が若くして病気にかかってしまうことです。認知症や更年期障害、アルツハイマー病などは、一般的には年齢を重ねるほどかかる確率が高くなる病気とされています。

しかし、一部の方は、若くしてこれらの病気にかかってしまうことがあるのです。歯周病もこれらと同じです。10代、20代と若くしてかかってしまう人がいます。また、若年性歯周病の原因には、遺伝が関係しているともいわれています。

通常、歯周病が重症になるのは30歳を超えてからだとされています。ところが、若年性歯周病にかかると若いうちから歯周炎になり、一旦、発症してしまうと急激に進行していくという特徴があります。歯周病にかかっても自分で気がつくようになるのは、ある程度症状が進行してからです。早期発見をするためにも、歯周病の原因についても知っておきましょう。

■口内環境は遺伝する
若年性歯周病になる原因は、遺伝のほかにも免疫抵抗力の低さや、歯磨きの仕方、食事などの生活習慣に問題がある場合などさまざまです。歯磨きの仕方や食事などの生活習慣が原因となって、若年性歯周病を引き起こしてしまう場合は、自分の歯磨きの仕方や生活習慣が悪かったと見直すことができますが、遺伝が原因であれば、もう防ぎようがないのではないかと思う人もいるでしょう。

遺伝によって若年性歯周病が引き起こるとされている理由のひとつに、「口内環境は遺伝をする可能性がある」とされているからです。ですから、父親または母親が若年性歯周病にかかっている場合は、自分もかかる可能性があります。

しかし、父親や母親が若年性歯周病にかかったからといって、自分も絶対にかかるというわけではありません。かかりやすい体質ではありますが、毎日のケアに気をつけておけば、予防することができます。

■若年性歯周病の予防には
若年性歯周病を予防するには、まず朝と夜にきちんと歯磨きをするということが大切です。できれば、食事をした後すぐに歯を磨いてほしいのですが、仕事をしている人などであれば、昼食後に歯を磨くことが難しいことがあります。そこで、せめて朝と夜寝る前には綺麗に歯磨きをしてください。歯ブラシだけでは、磨き残しが発生する場合があるので、デンタルフロスなどを使って歯の隙間までしっかりと磨きましょう。また、歯磨き前に指磨きをしてざらつきを確認したり、歯茎のマッサージをしたり、プラスアルファのケアをすることもおすすめします。

若年性歯周病になるのではないかと心配している人は、定期的に歯医者に足を運び、健診を受けましょう。通常の歯周病と異なり、若年性歯周病になると歯周ポケットだけでなく、歯肉の中まで細菌が入ってしまっているため抗菌をして治療を行います。万が一なってしまっても、早い時期に気がついて適切な処置を行えば、決して怖がる病気ではないのです。

若年性歯周病を防ぐには、自身で予防に努めるのはもちろんのこと、信頼できる歯医者を探すということも大切です。

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