お役立ちコラム

歯周病や歯槽膿漏の治療前に行われる検査の種類

歯周病

■そもそも歯周病と歯槽膿漏の違いについて
歯周病とは、歯の周りに起こる病気のことを指します。歯槽膿漏とは、歯をしっかり固定するための歯槽骨から膿が漏れ出てくる病気のことを言います。つまり、歯槽膿漏とは歯周病が酷く進行した状態のことを指すのです。とはいえ、近年ではこの歯槽膿漏も歯周病と同じように扱われるようになりました。それでも、歯周病が深刻になったものが歯槽膿漏だということだけは覚えておきましょう。歯周病は歯肉炎から始まり、それが段々進むと歯槽膿漏になります。歯肉炎は未成年の子どもたちに起こることが多く、歯槽膿漏は30代になると増加します。まだ歯周病の初期段階である歯肉炎であるうちに、日ごろのブラッシングを見直して改善をする必要があります。

■歯周病・歯槽膿漏の3つのメジャーな検査
ここで歯周病や歯槽膿漏の治療前に行われる検査について説明します。

・プロービング検査
先端が針のように細く、先端部分に目盛が彫ってあるプローブと呼ばれる器具を使った検査です。プローブに刻まれている目盛で溝の深さを測ります。歯周病や歯槽膿漏になっていると、歯と歯茎の間にある歯周ポケットの溝が深くなってしまいます。正常な溝の深さは1〜2mmとされています。しかし、これが4mm以上の深さであった場合には歯周病・歯槽膿漏の疑いがあります。一見、健康的に見える歯茎でも、溝が4mm以上の深さをしているというケースも珍しくはありません。若干の痛みが伴う検査です。

・プラーク検査
これは歯や歯周ポケットに付着しているプラークの量などを見る検査です。採取したプラークを顕微鏡で覗き、プラークに潜む菌の状況を見たりします。プラークが多く残っている人は、普段のブラッシングに問題があると考えられます。プラークが多く残っていると、その分、歯周病・歯槽膿漏にかかりやすくなってしまいます。

・レントゲン検査
レントゲン検査では歯を支える歯槽骨がどのような状況にあるのかを検査します。目には見えない歯槽骨の状況も、レントゲン検査であれば正確に知ることができます。歯周病・歯槽膿漏が進行している人の場合、歯槽骨が溶けてしまっている可能性があります。レントゲン自体は歯にのみ照射するため、妊娠している女性でも安心して検査をすることができます。

■その他歯周病・歯槽膿漏の検査
上記の3つ以外にもさまざまな検査があります。

・出血指数検査
歯周病・歯槽膿漏の疑いのある歯茎に対して器具を使って刺激を与え、どの程度の出血が起こるのかを検査します。病状が進行している人は軽い刺激でも多くの出血をしてしまうことがあります。治療も必要ですが、自宅でしっかりケアをするだけでも改善が見込めます。

・動揺度検査
歯を押してグラグラと動かないかを検査します。大人の場合、通常であればしっかりとしているのですが、歯周病・歯槽膿漏にかかるとグラグラしてしまいます。そういったグラグラ、いわゆる動揺がないかを検査します。

・細菌検査
そもそも歯周病は細菌による感染症のひとつです。歯周病を発症させる細菌は4種類あるとされていますが、人によってそれぞれ菌の生息の割合が変わってきます。そういった割合をしっかり検査することで、その人に合った治療法を導き出すことができます。

■治療の結果の良さは自分次第
歯周病と歯槽膿漏の治療は、プラークを除去するクリーニングや、さらに細かくプラークを掻き出すためのルートプレーニングなどが一般的です。これが中度〜重度になると外科的な治療が必要になります。しかし、治療の完成度はただ歯医者の腕前ばかりが重要とは言えません。術後の自己ケアが何よりも大切になってきます。特に軽度の症状の場合、治療は主にクリーニングとなりますが、クリーニングを行ってもらった後はなるべくその綺麗な状況を保てるようにしましょう。歯医者から指導してもらったブラッシング方法でブラッシングをすれば、綺麗な状況を保つことができます。それでも磨き残しはできてしまうので、定期的に歯医者に通ってクリーニングをしてもらう必要があります。このように歯医者と連携をすることで、歯周病・歯槽膿漏は改善されるのです。

一覧へもどる