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質の良い歯を作るはずの牛乳が虫歯の原因になることも

虫歯

■健康的なイメージを覆す、意外な一面
多くの栄養素が含まれていることから、健康的な飲み物として知られている「牛乳」。歯や骨を丈夫にする効果を持っていることから、古くから学校給食でも取り扱われています。このことから、飲んでいるだけで健康的になれそうなイメージが広く定着していますが、実際は虫歯の原因という一面も持ち合わせているのです。そこでここでは、虫歯と牛乳の関係性についてご紹介します。

■虫歯はどうやってできる?
虫歯ができる原因とされている「虫歯菌」。一般的にはこの名称で知られていますが、正式名称は「ミュータンス菌」といいます。これは口内に存在している細菌であり、糖を栄養分とした後に酸を作り出します。この酸には歯のリンやカルシウムを溶かす作用があり、これらが溶かされると虫歯になるのです。

ミュータンス菌がエサとする糖は、日本人の主食であるお米はもちろん、お肉や牛乳にまでも含まれています。これらによりミュータンス菌が酸を作ったとしても、歯の再石灰化が働けば虫歯を予防することは可能です。しかし、なにかを口に含んでいる状態が長く続くと、口の中が常に酸性となってしまうため、再活性化による効果が薄れてしまいます。

また虫歯には歯そのものの質により、なりやすい歯となりにくい歯があります。これは歯の基礎として必要不可欠なタンパク質や、石灰化に欠かせないカルシウム、ビタミンなどの栄養素などがあるかないかで変わります。これには歯の初期段階が大きく影響するため、妊娠中から授乳期にかけて、栄養バランスの整った食生活であったかどうかが大切です。

■牛乳が虫歯の原因になる理由
豊富な栄養素が含まれている飲み物として知られている「牛乳」。必須アミノ酸や5大栄養素が含まれていることから、虫歯に強い歯を作るには欠かすことができない飲み物ともいえます。
しかし、そんな牛乳には「乳糖」と呼ばれる糖が含まれています。乳糖はほかの糖より酸性になりにくい性質を持っているため、虫歯にはほとんど影響がないよう思われがちです。しかし、就寝前などに飲んでしまうと、口の中に乳糖が残った状態が長時間続いてしまうため、ミュータンス菌が酸を作りやすい状態となってしまうのです。このことから、虫歯を予防したいのであれば、牛乳は就寝前に飲むべきものではないという考えが提唱されています。

■飲んだあとのアフターケアを忘れずに
牛乳は飲み方を一歩間違えると、虫歯をもたらす原因となってしまいます。しかし、だからといって飲まないほうがいいというわけではありません。牛乳には、歯の再活性化に欠かせない栄養素であるカルシウムが豊富に含まれています。そのため、牛乳は積極的に飲んでもらいたい飲み物といえます。このことから、牛乳は正しい飲み方で飲むよう心がけることが大切だということがわかります。
就寝前に牛乳を飲むという人は、口の中に乳糖を残さないようにしましょう。そのためには、牛乳を飲んだ後にうがい、または歯みがきをするよう心がけることが大切です。そうすれば牛乳の栄養素を摂り入れながら、虫歯を予防することができます。就寝前だけに限らず、普段から牛乳を飲んだあとはうがいをするという習慣を身に付ければ、より効果的な虫歯予防へとつながります。

■牛乳の飲み方を見直し、メリットだけを得る
歯に必要な栄養素をもたらすと同時に、虫歯の原因であるミュータンス菌の大好物である糖を残す「牛乳」。メリットだけを得るためには、飲んだあとにうがいや歯みがきなどのケアをきちんと行うことが大切です。
あなたが今苦しんでいる虫歯の原因にも、もしかすると牛乳が関係しているかもしれません。今一度、自分の牛乳の飲み方を見直し、問題点があれば積極的に改善していきましょう。

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