お役立ちコラム

奥歯の虫歯放置が大変な事態を招く

虫歯

■ついつい磨き残しが出てしまう奥歯
チェックが行き届きにくく、磨き残しを作りがちな奥歯。丈夫なように見えますが、実は前歯よりも寿命が短く、そのほとんどは虫歯によって抜けてしまうといいます。奥歯が虫歯になってしまう主な原因は、食べ残しが歯磨きできちんと取り除けないことによります。奥歯は前歯と違って目立ちにくいため、虫歯になっても治療せずに放置してしまう人がいますが、それは大きな間違い。奥歯の虫歯放置は決してやってはいけないことなのです。

■虫歯の放置は絶対にしてはいけません
虫歯を放置すると、虫歯による毒素が歯の神経部分にまで達し、神経自体が壊死してしまうことがあります。痛みを感じる神経が壊死するため、いったんは痛みを感じなくなりますが、歯の根に炎症が起こり膿みが溜まることによって痛みや違和感が生じます。この膿みによる痛みは激しく、この段階までくると虫歯を完全に取り除くことは非常に難しくなります。放置しておくと虫歯は喉や骨の中まで広がり、場合によっては脳に細菌が侵入することもあります。脳が細菌によって炎症を起こすと最悪の場合死亡することもあり、大変危険です。
虫歯になった歯の根が健全な状態であれば、自分の歯を残してかぶせものをするなどの処置が行われますが、やむを得ない場合は抜歯しなければなりません。

■奥歯が果たす大きな役割とは
奥歯は人間にとって大変重要な役割を果たす部分です。ものを噛み締めたときに奥歯にかかる力は自分の体重とほぼ同じとされています。そんな奥歯を失うと、ものを咀嚼する力は30〜40%も低下してしまいます。よく噛めずに飲み込まれた食べ物は消化・吸収が悪くなり、胃腸にも悪影響を及ぼします。
更に、奥歯を失うとそこから空気が漏れ、ラ行などの発音が不明瞭になるといわれています。また、奥歯を失うことにより噛み合わせが狂うため、歯並びや顔の輪郭にも影響が出てきます。りきむ際や瞬発力を発揮する際にも奥歯をしっかりと食いしばるので、力仕事やスポーツで十分な力を発揮するためには、奥歯がしっかりと噛み合っていなければならないのです。
ものを噛む行為には顎の筋肉を鍛え、脳の活性化を促す働きがあります。奥歯がなくなると、脳の活性化が阻害され、記憶力にも影響が出るといわれています。
このように、奥歯は口の中だけではなく、全身のあらゆるところに大きな影響を与える大切なパーツであるといえます。

■奥歯を抜歯した場合の処置方法
奥歯を抜歯した場合、そのままにしておくと穴の部分に食べ残しが詰まったり、歯並びが大きく崩れるなどさまざまな悪影響があるため、入れ歯や差し歯をする必要があります。入れ歯や差し歯には以下の方法があります。

・インプラント
人口の根を埋め込み、上にかぶせものをする方法です。自分の歯の90%程度の力で噛むことができ、見た目も自然で自分の歯のように快適な感覚を得られるといわれています。

・ブリッジ
前後の歯を削り、その歯を土台として橋をかけるように3本の歯をかぶせる方法です。しっかりと固定されるため自分の歯のように違和感なく噛むことができますが、土台となる前後の歯に負担がかかります。

・部分入れ歯
残っている歯に金具をかけて入れ歯を入れる方法です。自分で取り外しやケアができますが、噛む力は弱く、硬いものや歯にくっつきやすいものは避ける必要があります。保険診療内で作ることができるので、比較的コストがかからないというメリットがあります。金具が気になるという人には、保険適用外となりますが金具部分がプラスチックでできているスマイルデンチャーが利用できます。

■大切な奥歯の健康を守りましょう
奥歯の果たす役割は大きく、虫歯によって奥歯が失われた場合、体のさまざまな部分で大きな影響を与えます。一番よいのは虫歯にかからないことですが、虫歯になってしまった場合も、決して放置せずに歯医者で治療を受けてください。虫歯はごくごく初期段階では唾液や歯磨きによって治癒する場合がありますが、進行した場合自然に治癒することはありません。虫歯ができた場合は放置せず、必ず歯医者で適切な治療を受けましょう。

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