お役立ちコラム

親知らずの痛くない抜歯方法

親知らず

■親知らずを抜くと痛い、と言われるのはなぜ?
「親知らずを抜くと痛い、ひどく腫れる」という話はよく聞かれます。しかし、親知らずを抜いたからといって、すべての人が腫れや痛みを体験するわけではありません。親知らずは、すべての歯が生えきった後、だいたい19歳か20歳になると生え始めてきます。まっすぐ生えることもあれば、やや傾いた状態で生えてくることもあり、人によって違います。親知らずがどのくらい顔を出しているか、どんな向きで生えてくるかといった条件によって、感じる痛みや抜歯後の症状も変化するのです。もちろん、抜歯後の腫れや痛みに対する処置をきちんと行っている歯科がほとんどです。

■痛くない抜歯のために、してもらいたいこと
・歯科用CTを撮る
歯科用CTは、歯並びを三次元的に把握するために使われます。口内の奥にあり、処置をしにくい親知らずを抜歯するためには、親知らずの位置や状態などを正確に知ることが大切です。親知らず周辺の歯に負担をかけない抜歯方法を取ることで、抜歯をするときの痛みを抑えることができます。

・ピエゾサージェリーを使う
ピエゾサージェリーとは、超音波振動を当てることによって歯を骨から浮き上がらせることができる装置です。親知らずの周りにある神経や血管といった周辺組織を傷つける可能性を減らし、親知らずを支える骨だけを安全に切削できるのです。近年、注目されている技術ですが、ピエゾサージェリーを導入していない歯科もあります。かかりつけの歯科でピエゾサージェリーによる抜歯を受けられないこともありますので、希望する場合はあらかじめ歯科に確認しましょう。また、歯科によってはピエゾサージェリーでの抜歯が健康保険の適応外となることもあります。保険適応外になると治療費が高額になりますので、ご注意ください。

・年齢が若いうちに抜歯する
親知らずを抜歯するときは、歯と接合されている骨を切削します。骨は体が若いうちはよくたわみ、しなるので処置もしやすいですが、年齢を重ねるにつれてかたく、もろくなってしまいます。親知らずを抜くと決めたら、できるだけ若いうちがいいでしょう。親知らずを抜歯したあとの傷口も、やはり体が若いうちは早く治ってくれます。また、親知らずと骨との接合は、体が若いうちはまだ弱く、抜歯しやすいのです。痛みや腫れを最小限に抑えたいときは、早めに歯科医に相談してみましょう。

■親知らずにまつわるお話
親知らずを抜くと小顔になるということが、まことしやかにささやかれています。しかし、親知らずを抜いてもハリウッド女優のような小顔が手に入るわけではありません。親知らずがあることで噛み合わせが悪くなる場合、過度な「食いしばり」や「噛みしめ」をしていると咬筋(あごの筋肉)が緊張します。するとフェイスラインに影響が出たり、エラが張っている状態になったりすることも。こういった場合には、噛み合わせに影響を与えている親知らずを抜歯することによって咬筋の緊張がなくなり、フェイスラインがすっきりするというケースがあります。親知らずを抜歯すると小顔になるということは全くの嘘ではありませんが、美容法としてすべての人に通用されるものではないのです。

また、親知らずのすぐ近くには歯肉弁という部分があり、親知らずと歯肉弁の間に食べカスが挟まってしまうことが口臭の原因になります。溜まった食べカスから歯垢ができ、菌が繁殖して歯周病になってしまう危険性もあり、親知らずがズキズキと痛むことも。親知らずと歯肉弁の間には歯ブラシもなかなか入り込めないので、口臭に気づいたら歯科できちんとした処置をしてもらいましょう。

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